エアプランツと冬を越そう!
2017.01.11
個性的で存在感抜群のエアプランツ。今日は、このちょっと変わった植物のお手入れ方法をご紹介致します。
~エアプランツとは~
土のない空中で育つことから『エアー』という呼び名がつけられた、パイナップルの近縁種。
一般的にチランジアとも呼ばれます。
原産地は、北アメリカ南部~南アメリカと幅広く、雨の少ない砂漠から、日差しが少なく絶えず雲や霧のかかる湿度が高い雲霧林などで岩石や樹木に着生し、自身の葉や根から雨や空気中の水分を効率よく吸収し、成長します。
世界には、なんと600以上もの種類が存在するんだとか!
◇日あたりについて
直射日光がシッカリ当たると枯れてしまいますが、あまりに暗いのもNG。
光に当てることで元気な株に育ち花が咲きやすくなるため、日中はなるべく日あたりの良い場所に置いて下さい。
しかし直射日光は『葉焼け』という、日焼けと同じような症状を起こしてしまうので避け、レースのカーテン越しなど、優しい光に当てることが望ましいです。
◇置き場所について
冷暖房の風に当たると極端に乾燥し、すぐにカラカラのミイラになるので、くれぐれも直接あたらないように...
また、蒸れるのを嫌うので、室内では出来るだけ空気がこもらない場所に置いてください。密閉された瓶の中などもおススメしません。
◇水やりについて
水のやりすぎ&やらなすぎに注意!エアープランツは水分の管理が意外と難しい植物です。
...難しいというのは、「水遣り」が難しいという事ではなく、「極端に水遣りを気にして腐らせる」か「水遣りをすっかり忘れてミイラになる」という事。
特に緑葉種は、銀葉種に比べ水分を保つのが下手なので、水やりの回数を若干増やしてあげると良いでしょう。
「エアプランツとは空気で育つ水の要らない植物」と勘違いされることが多いのですが、水をやらないと枯れます。
比較的乾燥に強いとされていますが、本当は、とても水が好きな植物なんです。
おすすめは、自然の雨に当ててあげること!株が元気に育ちます!!!
普段の水やりでは、霧吹きを用い、株全体がしっかり濡れるまでたっぷり水を与えて下さい。
水やり後は、空気が流れる場所へ置き、しっかり水が乾くようにしましょう。
また、葉と葉の間に水が溜まり、そこから腐ってくる恐れもあります。
必ずエアプランツをひっくり返し溜まった水を流しておくのもポイントです。
数日水やりを忘れてしまった際は、洗面台などに水を貯め、全体を浸してたっぷり水を与えます。
(これをソーキングと呼びます。真冬は実施を避けましょう。)
ソーキングの際は、エアプランツが窒息してしまうので6時間を目安とし、12時間以内で行うこと。
長時間株が濡れたままになると、黄色がかった色に変色し、腐ってしまう恐れがあります。
(※あくまでソーキングは、エアプランツを乾かしすぎた時の緊急時対処法です。)
以上の、水遣り頻度は、置き場所の環境や、品種によって適している頻度はかなり変化します。
あくまで目安ですが、春~夏頃は、週に2~4回程度、気温が高すぎない夜間が望ましいです。
冬場は、多くても、週に1回程度。与える時は気温が上がった日中に。
真冬の5度以下まで気温が下がる場合は、水遣りを極力控え、株の乾き具合を見ながら10日に1度程度。乾かし気味に管理していただくことがポイントです。
◇お手入れについて
基本的には、細かなお手入れは不要です。
ちなみに、古い葉っぱは葉先が茶色くなるもの。また、株の根元は通常でも茶色くなります。気にしなくても大丈夫です。
細かなポイントをお伝えしましたが、慣れていくと、その状態をこまめに見れば様子が分かってくるかと思います(^^)
この変わった不思議な植物を、ぜひ長くお楽しみくださいね♪