あじさいを育てよう
2020.06.13
雨が続く6月。
今日はかなり本降りの様子ですね。
先ほどご近所を散歩して、近くの作の内公園をのぞいたら、あじさいがとても美しく雨に濡れて輝いて見えました(^^)
街のあちこちで、たくさんのあじさいが見ごろを迎えていますね◎
お店であじさい鉢を買われるお客様は、「来年も咲くんだ?!」と驚かれる方もたびたびいらっしゃいますが、あじさいはポイントだけ掴めばとても簡単に毎年咲かせることができます(^^)/
一度植え付ければ、開花期も長く楽しめ、年々花数が増えて見事な株になります(^^)
お客様にたずねられることも多いので、あじさい管理のポイントをおまとめしておきますね!(長文となりますので、興味のある方はどうぞ!)
①あじさいの種類イロイロ
◎ガクアジサイ(額咲き)
おしべとめしべのある小さな両性花のまわりを装飾花が彩るタイプのアジサイです。アジサイの原種で、まるで額縁のように装飾花がついていることから「ガクアジサイ」と呼ばれます。
◎アジサイ(手まり咲き)
ガクアジサイの両性花が装飾花になった変種で、手まりのような丸い花形のアジサイです。ほかのタイプのアジサイと区別するため、まれに「ホンアジサイ」と呼ばれることもあります。最もポピュラーなアジサイです。
◎ヤマアジサイ
関東以西の山地に自生するアジサイで、「サワアジサイ」とも呼ばれます。ガクアジサイやアジサイよりも枝が細く、葉の光沢もないのが特徴です。繊細な雰囲気が、アジサイ愛好家に人気。
◎ハイドランジア(西洋アジサイ)
日本のアジサイがヨーロッパやアメリカに持ち込まれ、品種改良されたもの。近年、母の日などの贈呈用に販売されている鉢植えの多くが、ハイドランジアの園芸品種です。
◎外国種アジサイ
北アメリカ原産のアジサイ。円錐形の花をつける「カシワバアジサイ」、アメリカアジサイの「アナベル」などが有名です。
育て方は、他のアジサイより水持ちが良いなど、丈夫な事が多いです。
②あじさいの花はどれ?
枝の先にたくさんの小花が集まった半球形の花をつけますが、花びらに見えるのは、実は「装飾花(中性花)」という花の"ガク"なんです。
本当の花は、装飾花の中心にある小さな点のような部分で、ガク咲きのものは装飾花に取り囲まれた中央部におしべとめしべのある「両性花」がついています。
③育て方のポイント
◎保管場所
「アジサイは日陰を好む」といわれることもありますが、本来は日光を好む植物です。
日の当たらない場所で育てると花つきが悪くなるので、特に地植えの場合は植え付ける場所をよく考え、少なくとも半日以上日光の当たる場所が理想的です。
ただ、"秋色あじさい"の場合は、お花が咲いてからは日陰の方がきれいに色が変化します。きれいな秋色にこだわるのなら、鉢植えで管理して、花が開花した後は最適な環境に移動するというのもよいかもしれません。
◎水やり
アジサイは水切れに弱い植物です。特に鉢植えは真夏に水切れを起こしやすく、1日2回水やりが必要なこともあります。
冬場は寒風に吹きさらされないように、鉢植えは風の当たらない場所へ。寒さには比較的強いですが、寒冷地では地植えのアジサイに寒冷紗をかけるなど、寒風対策を行うとよいでしょう。
秋~冬は落葉します。
※枯れ木の様な状態となりますが、鉢植えの場合はお水やりをし忘れてしまわないよう注意!
◎剪定
6~7月頃開花するアジサイ。花が咲き終わったら、なるべく早めに剪定を行います。鉢から地植えにする場合は、剪定と同時に行うと良いです。
花びらが散ることのないアジサイは、花の終わりが見極めにくいもの。まだきれいに咲いているように見えても、長く花をつけたままだと枝が十分に充実せず、来年の花に影響が出てしまうことも。
また、アジサイの花芽は、秋に今年伸びた枝の先端部にできます。剪定が遅れると、せっかくできた花芽を切り落としてしまうこともあり、その場合は翌年は花が咲きません。そのため、花が咲き終わったら早めに剪定を行った方がいいのです。
剪定の仕方:花の2節目の芽を確認する
アジサイの花の2節目に芽があることを確認し、カットします。樹高が高くなっているアジサイなら、3~4芽下でもいいでしょう。
(「アナベル」などは、春に伸びた枝に花芽をつけるため、春までに剪定をすればOK。)
◎肥料
休眠期の冬と花後に施します。花後の肥料は、新芽を育てるための肥料です。花が終わって1か月ほどしたら、発酵油かすの固形肥料や化成肥料を施肥します。鉢植えには10日に1度、液肥を施してもいいでしょう。冬の肥料は春からしっかりと生長させて、きれいな花を咲かせるためのもので、12月の終わりから2月半ば頃までに、発酵油かすの固形肥料などを根の広がっている範囲に数か所穴を掘って埋めます。
⑤色が変わる?!アジサイの不思議
また、アジサイは土が酸性なら青色に、アルカリ性ならピンクに花色が変わることで知られています。すべての品種がそうなるわけではありませんが、用土や肥料を工夫して、花色をコントロールしてみるのも一興です。
画像は今日のお散歩 作の内公園のあじさいです(^^)
隣同士にピンクとブルーが咲いていますね。やはり、一概に土壌の成分で色が決まるとはいえないよう。「お楽しみ」ということですね(^^)♪